啓林堂書店 奈良の書籍

奈良の書籍

啓林堂書店奈良の書籍日本文学 [ 登録件数:32 ]
秘仏探偵の鑑定紀行

■出版年月/2020年4月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/深津十一
■出版社/宝島社
■税込価格/858円
■サイズ/281P 16cm

『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ、最新作。彫刻教室で助手をしながら仏師を目指している「ぼく」こと織田真人には、ある特殊能力があった。彫刻に手を触れると、その制作過程や心理状態が、作者の視点で追体験できるのだ。あるとき、教室にやって来たR大学准教授の八代にその能力を買われた織田は、仏像に関する仕事を手伝うことになる。合掌する像の傍らに錫杖が添えられた地蔵菩薩、奈良大峰山の山伏が所有しているという奇跡の秘仏――虚空蔵菩薩、阿寒湖畔の民芸品店で見つけられた数十体の円空仏。真人は准教授・八代とともに、仏像にまつわる三つの謎に挑む!

万葉集をつくった男 小説・大伴家持

■出版年月/2019年5月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/篠崎紘一
■出版社/KADOKAWA
■税込価格/821円
■サイズ/348P 15cm

「歌で魂を鎮めよ」。天賦の才に恵まれた歌人、大伴家持は愛妻の自殺と娘の死に苦しみながらも、父の遺言である万葉集の編纂に乗り出した。柿本人麻呂が残したとされる無名の人々の歌集を捜し、身分の違いを超えた「国書」完成に奔走する家持。だが謀叛人の歌をも集めたことが朝廷の反感を買い、追い詰められていく。霊界の力が残り、血の政争が絶えなかった古代・奈良を舞台に、謎に包まれた大歌人の生涯を描く歴史ロマン小説。

大和三兄弟のおうちゴハン 奈良町でおさんどん始めました

■出版年月/2019年5月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/荒元しま
■出版社/KADOKAWA
■税込価格/670円
■サイズ/266P 15cm

事情があり、東京の仕事を辞め地元の奈良に戻ってきた楓子。ならまちを散策中に長門神社の宮司、八汐に出会う。小学生の弟の昼食を作るために、春休みの間、楓子の母が通う習字教室が休みになるらしい。それを聞いた母は八汐に「ウチの娘、おさんどんに貸しますよ!」と言い出した!渋々おさんどんに通い始めた楓子だけれど、八汐、雅也、智の三兄弟は味の好みも性格も、てんでバラバラ!さらに神社の鳥居に落書きされるという事件も起こり!?おうちのゴハンが一番おいしい、優しくて不器用な兄弟と楓子の物語。

行基 菩薩とよばれた僧

■出版年月/2019年4月
■ジャンル/日本文学、小説
■著者/岳真也
■出版社/KADOKAWA
■税込価格/1,944円
■サイズ/333P 19cm

その愛に、誰もが驚いた。その奇蹟に朝廷もが恐れをなした。飛鳥時代から奈良時代へと移りゆく時代、聖武天皇に招かれ、謁見する僧侶がいた。僧の名は、行基。民草を救うため、仏の教えを広めた僧は、影響力から、朝廷に恐れられ、弾圧すらされた──。著者畢生の歴史小説。

蘇我の娘の古事記(ふることぶみ)

■出版年月/2019年2月
■ジャンル/文庫、日本文学
■著者/周防柳
■出版社/角川春樹事務所
■税込価格/842円
■サイズ/437P 16cm

栄華絶頂の蘇我氏が討たれた乙巳の変から数年。緑あふれる野中の里で国史編纂に力を注ぐ父のもと、ヤマドリとコダマの兄妹はすくすくと育っていた。盲目の妹コダマは一度聞いたことはけっして忘れない聡耳の持ち主で、物語を愛する美しい少女へと成長する。だが日本の黎明に揺れる政争が、彼女を数奇な運命へと導いて──。時を越えて愛される日本神話の数々と、激動の世を生きたひとりの女性を鮮やかに描く長篇小説。

龍華記

■出版年月/2018年9月
■ジャンル/日本文学、歴史
■著者/澤田瞳子
■出版社/KADOKAWA
■税込価格/1,836円
■サイズ/323P 20cm

時は、平家が繁栄を極める平安末期。高貴な出自でありながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、都からやって来るという国検非違使別当らに危惧をいだいていた。検非違使が来るということは、興福寺がある南都をも、平家が支配するという目論みだからだ。検非違使の南都入りを阻止するため、仲間の僧兵たちとともに、般若坂へ向かう範長。だが、検非違使らとの小競り合いが思わぬ乱戦となってしまった。激しい戦いの最中、検非違使別当を殺めた範長は、己の犯した罪の大きさをまだ知らなかった―平家が南都を火の海にし、復讐の連鎖を生もうとしていることを。

平城京

■出版年月/2018年6月
■発売日/2018年6月1日
■ジャンル/日本文学
■著者/安部龍太郎
■出版社/KADOKAWA
■税込価格/1,944円

遣唐使船の船長だった阿倍船人(あべの・ふなびと)は、ある事件により朝廷より処罰をうけて草香津に逼塞(ひっそく)していた。そこへ、七年ぶりに再会した兄・宿奈麻呂(すくなまろ)から新都造営の手助けをしてほしいと、打診を受ける。たった三年で、唐の長安に並ぶ新都を奈良に――これは朝廷一の実力者・藤原不比等からの必達の命だった。失敗すれば大きな責任を問われる難事業だったが、白村江の戦い以来冷遇されてきた阿倍家再興を誓う兄を助けるため、船人は引き受けることに。行基衆の手助けなどもあり、着々と準備を進めるが、朝廷では遷都推進派と反対派の対立が激化。造営予定地の立ち退きを巡り、死者まで出てしまう。事件の黒幕について、船人はある疑念を抱くが……。

奈良町あやかし万葉茶房   2

■出版年月/2018年5月
■発売日/2018年5月10日
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/遠藤遼
■出版社/双葉社
■税込価格/650円

人間だけでなくあやかしたちも訪れる喫茶店「万葉茶房」で働き始めた高校生の草壁彰良は、奈良での生活にも慣れてきていた。夏休みが終わろうかという8月の終わり、彰良がいつものようにあやかし相手に万葉集の歌を披露していると、観光客風の男が喫茶店を訪れる。津田と名乗る男はあやかしの名を口にすると、無言のプレッシャーをかけて立ち去った。不穏な空気を感じつつ、彰良は2学期を迎えることになった――
奈良の喫茶店を舞台に、あやかしと人間たちの交流を描いたハートフルストーリー、待望の第2弾!

奈良まちはじまり朝ごはん 2

■出版年月/2018年2月
■発売日/2018年2月28日
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/いぬじゅん
■出版社/スターツ出版
■税込価格/637円
■サイズ/325P 15cm

奈良のならまちにある『和温食堂』で働く詩織。紅葉深まる秋の寒いある日、店主・雄也の高校の同級生が店を訪ねてくる。久しぶりに帰省した旧友のために、奈良名物『柿の葉寿司』をふるまうが、なぜか彼は食が進まず様子もどこか変。そんな彼が店を訪ねてきた、人には言えない理由とは――。人生の岐路に立つ人を応援する“はじまりの朝ごはん”を出す店の、人気作品第2弾! 読めば心が元気になる、全4話を収録。

孝謙女帝の遺言-芸亭図書館秘文書

■発売日/2017年12月15日
■ジャンル/歴史、小説
■著者/佃一可
■出版社/樹村房
■税込価格/1,836円

「図書館をつくりたいのだ」
我が国で初めての公開図書館・芸亭を設立した石上宅嗣。物部氏の直系である宅嗣のまなざしを通して、激動の孝謙女帝時代を描く。繰り返される政変、次つぎと交代する権力者、定まらぬ皇位継承。そのなかにあって、宅嗣は「芸亭」をなぜ創始したのか。図書館に求めた知識とは、何であったのだろうか――。
斬新な着想で描かれた図書館好きの人必読の歴史小説。

奈良町万葉あやかし茶房

■出版年月/2017年11月
■発売日/2017年11月17日
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/遠藤遼
■出版社/双葉社
■税込価格/610円

生まれつきあやかしの見える高校生・草壁彰良は、父親の死をきっかけに奈良に住む親戚の額田真奈歌に引き取られることになった。彰良は真奈歌の営む喫茶店「万葉茶房」で働き始めるが、そこはあやかしたちの憩いの場でもあった。彰良は趣味で万葉集の歌をそらんじれるのだが、あやかしたちにはこの歌が大好評。歌を聞きに来る常連客も出るほどで――奈良の喫茶店を舞台に、あやかしと人間たちの交流を描いたハートフルストーリー。

奈良まちはじまり朝ごはん

■出版年月/2017年9月
■ジャンル/文庫、日本文学
■著者/いぬじゅん
■出版社/スターツ出版
■税込価格/670円
■サイズ/373P 15cm

奈良の『ならまち』のはずれにある、昼でも夜でも朝ごはんを出す小さな店。無愛想な店主・雄也の気分で提供するため、メニューは存在しない。朝ごはんを『新しい一日のはじまり』と位置づける雄也が、それぞれの人生の岐路に立つ人々を応援する“はじまりの朝ごはん”を作る。―出社初日に会社が倒産し無職になった詩織は、ふらっと雄也の店を訪れる。雄也の朝ごはんを食べると、なぜか心が温かく満たされ涙が溢れた。その店で働くことになった詩織のならまちでの新しい一日が始まる。

奈良町ひとり陰陽師

■出版年月/2017年6月
■発売日/2017年6月24日(予定)
■ジャンル/文庫、日本文学
■著者/仲町六絵
■出版社/KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
■税込価格/637円

古都・奈良にあって歴史的な趣きを残した町家が立ち並ぶ「奈良町」。そこで唯一の陰陽師・楠葉シノブが取り仕切るのは、奈良で起こる不思議の一切――。奈良には奈良の不思議あり。解決するは、奈良町ひとり陰陽師。

たちあがれ、大仏

■出版年月/2017年3月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/椙本孝思
■出版社/幻冬舎
■税込価格/702円
■サイズ/308P 16cm

対人恐怖症の名探偵(?)・柔井公太郎が、ドS美人心理士の不知火彩音にビシバシ小突かれながら今日もオドオド謎を解く!でも、持ち込まれるのは「奈良の大仏を立って歩かせて欲しい」「大阪通天閣の象徴・ビリケン像の暗号を解いて欲しい」など、変な事件ばかり。柔井は持ち前のへたれ目へたれ鼻へたれ耳を駆使して、珍事件を解決できるか?
最弱探偵&最強助手による奈良と大阪が舞台のミステリ!
【著者紹介】
椙本 孝思 (スギモト タカシ)
  1977年、奈良県生まれ。大阪国際大学卒業。2002年『やがて世界は詩に至る』(アルファポリス)でデビュー。

天平の女帝 孝謙称徳

■出版年月/2015年11月
■ジャンル/歴史、小説
■著者/玉岡かおる
■出版社/新潮社
■税込価格/1,944円
■サイズ/399P 20cm

奈良時代、二度も皇位についた偉大な女帝がいた。
「女に天皇は務まらない」と言われながら、民のため、国のため、平和の世のために生きた孝謙称徳帝。遣唐使を派遣し、仲麻呂ら逆臣の内乱を鎮め、道鏡を引き立て、隼人を傍に置いた。一人の人間として、女性としての人生も求めた女帝の真の姿とは。突然の死と秘められた愛の謎を和気広虫ら女官たちが解き明かす、感動の歴史大作。

古代史50の秘密

■出版年月/2015年10月
■ジャンル/文庫、古代史
■著者/関裕二
■出版社/新潮社
■税込価格/529円
■サイズ/250P 16cm

なぜ、中国は倭国を重要視したのか。『古事記』が書かれたのはなんのため?古代版政権交代・大化の改新の真相は。天照大神は本当に女神なのか。「任那日本府」は存在しなかった?
古代日本の戦略と外交、『日本書紀』などの文書に隠された謎、氏族間の政争、斉明・持統など次々と女帝が誕生した理由。気鋭の歴史作家が埋もれた歴史の真相を鮮やかに解き明かす。文庫オリジナル!
<目次>
第1章 外交と天皇(「藤原氏の敵」と手を結んだ聖武天皇の豹変
「天皇の政治利用」で身を滅ぼした恵美押勝 ほか)
第2章 古代文書と考古学の世界(箸墓古墳でも決着しない「信仰の域」の邪馬台国論争 日本各地に残る「滅亡の危機」の痕跡 ほか)
第3章 古代氏族と政争(古代版政権交代 大化改新の実相とは
「黄金の都」平泉の戦略的重要性 ほか)
第4章 古代女性の輝き(斉明天皇が敵対する二大勢力から推された理由
「タイガーマスク」か「光明子」か ほか)
第5章 戦略と陰謀(白村江の戦いにみる「地理」と「戦略」
東北と「都」の本当の関係 ほか)

与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記

■出版年月/2015年8月
■発売日/2015年8月17日
■ジャンル/日本文学、小説
■著者/澤田瞳子
■出版社/光文社
■税込価格/1,728円
■サイズ/305P 20cm

天平19年、東大寺の大仏を造営する造仏所には、他所からわざわざ多くの人が食べにくる旨い食堂があった。造仏所の仕丁(しちょう)として徴発されてきた21歳の真楯は、奴婢の舎薩が大仏の台座の外型を砕き、欠片を盗んで逃げるところを目撃する。欠片など盗んで何に使おうというのか。造仏所炊屋 炊男の宮麻呂は、何かを知っていそうだが……。気鋭の時代小説家が送る傑作連作短編集。

狐さんの恋活

■出版年月/2015年4月
■ジャンル/日本文学
■著者/北夏輝
■出版社/講談社
■税込価格/1,512円
■サイズ/255P 19cm

狐面に着流し姿の「狐さん」は、奈良公園で会った春菜に恋心を抱くが、春菜のメイド七瀬から「無職男性との交際など認めません!」と罵倒され、就活を決意。幼馴染みの烏からレクチャーを受ける。一方、以前、狐さんを振った女子大生ビンバは、その理由が勘違いだったと知り、またしても狐さんへの想いをふくらませていく。二人の女性との狭間で狐さんの恋路は如何に?メフィスト賞作『恋都の狐さん』シリーズ完結!

美都で恋めぐり

■出版年月/2015年4月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/北夏輝
■出版社/講談社
■税込価格/691円
■サイズ/330P 15cm

大学受験に失敗して関西の大学に進むことになった理系女子。頼りの親戚は黒ずくめの風変わりな書道家で、弟子はなぜか女装で理系の大学生。一行がめぐる大阪・京都・奈良の小旅行は珍事件が頻発、奥手の理系女子と秘密含みのイケメン理系男子の淡い恋の行方ももどかしい。好評・関西ゆるカワ恋話シリーズ。

狐さんの恋結び

■出版年月/2014年3月
■発売日/2014年3月24日
■ジャンル/日本文学、小説
■著者/北夏輝
■出版社/講談社
■税込価格/1,512円

お面を脱いだ狐さんに「モテ期」到来!? 引きこもりで、毒舌で、寂しがりやの狐さんに出会いが。お相手は眼鏡美少女、巻き髪美女、そしてあの―― 恋をするなら奈良! メフィスト賞受賞作『恋都(こと)の狐さん』待望の続編!

恋都の狐さん

■出版年月/2014年3月
■発売日/2014年3月18日
■ジャンル/日本文学、小説、文庫
■著者/北夏輝
■出版社/講談社
■税込価格/637円
■サイズ/18.6 × 13.4 × 2.2 cm

豆を手にすれば恋愛成就の噂がある、東大寺二月堂での節分の豆まき。奈良の女子大に通う「私」は、“20年間彼氏なし”生活からの脱却を願って、その豆まきに参加した。大混乱のなか、豆や鈴を手にするが、鈴を落としてしまう。拾ったのは、狐のお面を被った着流し姿の奇妙な青年。それが「狐さん」との生涯忘れえない、出逢いだった――。
待望の文庫化!

風のなかの櫻香(さくらこ)

■出版年月/2014年1月
■ジャンル/小説、日本文学
■著者/内田康夫
■出版社/徳間書店
■税込価格/683円
■サイズ/380P 15cm

奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺の養女として迎えられた櫻香は、尼僧・妙蓮たちに大切に育てられた。尼になることに疑問を抱くことなく育った櫻香だったが、中学生になると不審な事件が相次ぐ。「櫻香を出家させるな」と書かれた差出人不明の手紙、突然声をかけてきた見知らぬ女性―。不安を覚えた妙蓮は、浅見光彦に相談を持ちかける。
謎に包まれた櫻香出生の秘密を浅見光彦が解く!

ポースケ

■出版年月/2013年12月
■ジャンル/日本文学、小説
■著者/津村記久子
■出版社/中央公論新社
■税込価格/1,620円
■サイズ/283P 20cm

奈良のカフェ「ハタナカ」でゆるやかに交差する、さまざまな女の人たちの日常と小さな出来事。芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』から5年後の物語。明日へ踏み出す勇気をくれる作品。

小説 大津皇子 二上山を弟(いろせ)と

■出版年月/2013年10月
■ジャンル/小説、日本文学
■著者/上島秀友
■出版社/青垣出版
■税込価格/1,575円
■サイズ/269P 19cm

石川郎女との儚き恋。伊勢斎宮・大伯皇女との姉弟愛。草壁皇子との皇位争い。持統天皇の思惑、藤原不比等の影。大津皇子を取り巻く愛と憎悪。もう一つの「万葉の時代」が鮮やかに甦る!

奈良鬼物語 奈良町平成の鬼事情

■出版年月/2012年10月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/若草登
■出版社/京阪奈情報教育出版
■税込価格/840円
■サイズ/227P 15cm

夢の中で桃太郎に誘われ、犬・雉・猿と共に悪評高いオニババの住む邸宅に足を踏み入れた“私”は、いつしか自分が桃太郎になっていた。(『私が桃太郎だ!!―平成珍桃太郎伝説』)“わたし、本当は鬼なの”夫にそう告白した妻は“決して覗かないように”と忠告を残して、真夏の新月の夜から三日三晩、部屋に篭ってしまった。人の姿でいるための儀式だというが、夫は部屋の中の妻の様子が気になって仕方がない。(『奥様は鬼だったのです』)造り酒屋を営む幸介は、このところ何をやってもうまくいかないのは貧乏神に取り憑かれているのが原因らしいと気づく。貧乏神を祓う奇妙な方法とは?!(『幸介と貧乏神』)等々、平成の奈良に生衝く鬼たちの六つの物語。平成18年春より1年間、全国紙の奈良版紙面に小説を連載。

奈良町バーテンダー物語

■出版年月/2012年10月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/永野春樹
■出版社/京阪奈情報教育出版
■税込価格/840円
■サイズ/226P 15cm

奈良町の猿沢池にもほど近い一画にあるバー『カプリ』。オーナーはバーテンダーズ・コンペティション・ジャパンカップ等での優勝経験もある名バーテンダーだ。しかし、常連客の多くはこの店の酒を友に至福のときを味わうことだけが目的なのではない。客が相談事として持ち込んできた複雑怪奇なできごとの数々を、厖大な酒の知識と鋭利な推理力で解決するバーテンダーの手腕に酔うのが何よりの楽しみなのだ。
奈良を舞台にした短編小説集!冒頭の「バーテンダーは推理力がものをいう」の巻、他、珠玉の物語がこの1冊に。

古事記とは何か 稗田阿礼はかく語りき

■出版年月/2012年8月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/長部日出雄
■出版社/集英社
■税込価格/630円
■サイズ/286P 16cm

「壬申の乱」は大友皇子と大海人皇子(後の天武天皇)による単純な皇位継承争いではなく、唐風と国風の戦いだった!
内乱の勝利を収め、皇位についた天武天皇によりもたらされた国風文化の興隆。その中で起こった最大事業が、神代から続く自国の歴史を大和言葉で著わそうとする『古事記』の編修であった。『古事記』編纂のため助手に選ばれた稗田阿礼については、昔から性別を問う議論が絶えない。果して稗田阿礼は男性か女性か…?
『古事記』編纂1300年、2013年の式年遷宮を前に、著者が新たな『古事記』の楽しみ方について語る。

古事記

■出版年月/2012年7月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/梅原猛 〔訳〕
■出版社/学研パブリッシング
■税込価格/650円
■サイズ/294P 15cm

稗田阿礼は藤原不比等だった?「原古事記」には柿本人麿もかかわっていた?
この大胆な仮説を裏づけるべく、梅原猛が初めて『古事記』の現代語訳に挑戦した記念碑的作品。アイヌ語などを駆使して、従来読み解けなかった難解な文章を明らかにしていく!
『古事記』の編纂に携わった事以外、素性は一切不明という謎の人物”稗田阿礼”、そして現存する古事記以外にかつて存在したという古事記群”原古事記”。学べば学ぶほど興味深い古事記の謎に一層興味が湧くはず。

秀長さん

■出版年月/2012年6月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/鞍馬良
■出版社/文芸社
■税込価格/735円
■サイズ/406P 15cm

主人公は豊臣秀吉の弟、秀長。
天下統一を陰で支え、晩年は大和郡山で過ごしたという。大和大納言様ではなく、親しみを込めて「秀長さん」と呼ばれている。秀長とは果たしてどのような人物だったのか。彼の人柄、人生にせまる!
手のり文庫サイズながら内容量たっぷりの分厚さと、一際目を引く紫カラーに豊臣の家紋が目印です!

平成の遣唐使

■出版年月/2012年1月
■ジャンル/歴史
■著者/永野春樹
■出版社/京阪奈情報教育
■税込価格/840円

奈良限定少部数発行のために入手困難だった大和路ろまん文庫が5本セットに!
差し出された手と手が触れあい心と心が通うとき、そこに言葉が生まれる。
それは、現代の奈良と中国を結ぶ愛と友情の記録。
現代に蘇った、平成の遣唐使の物語。

平成の遣唐使(西安編)
平成の遣唐使~裏窓~(上海編)
平成の遣唐使~海を渡った愛~(大連編)
平成の遣唐使~涙のピロシキ~(ハルビン編)
平成の遣唐使~旅路の果てに~(番外編)

奈良町恋物語

■出版年月/2011年10月
■ジャンル/日本文学、文庫
■著者/奥山鳴
■出版社/京阪奈情報教育出版
■税込価格/840円
■サイズ/227P 15cm

奈良限定発行により入手困難な「大和路ろまん文庫」が5本セットになりました。
1.奈良町夏物語 「灯火滑走路」
2.奈良町秋物語 「秋桜」
3.奈良町冬物語 「残照」
4.奈良町春物語 「晴れた日には永遠が見える」
5.奈良町恋物語 「雨の匂いがする時は」

風と雲と光と、木々や草花が移ろいゆく古都の表情を彩るとき、町並の静謐なたたずまいの中で小さなドラマが生まれる。出会い、別れ、喜び、悲しみ…涙、そして再会。奈良格子の向こうに垣間見えた春夏秋冬、四つの恋の物語。

逢はなくもあやし

■出版年月/2011年8月
■ジャンル/日本文学
■著者/坂東眞砂子
■出版社/集英社
■税込価格/450円
■サイズ/191P 16cm

「すぐ戻る」と告げて旅に出たまま音信不通になった恋人が既に亡くなっていると知ったOLの香乃は……。奈良を舞台に、「待つ」女の想いが時を超える。カンヌ映画祭出品『朱花の月』原案作品。


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