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奈良教育大学名誉教授・奥田喜八郎先生による 「奈良県英語ゼミナール 第3号」 発売中!
▲著者:奥田喜八郎 (税込価格 525円) 出版社:寧楽英語教育研究センター |
奈良教育大学名誉教授・奥田喜八郎先生による
「奈良県英語ゼミナール 第3号」 発売中! 奈良教育大学名誉教授・奥田喜八郎先生のゼミナールに対応した、小冊子の第3号が発売になりました。
新小学校の英語教育活動について論じられていますので、ぜひお買い求めください。 <著者のことば> 「奈良英語ゼミナール」第3号を出版する運びとなりました。 あなたたちは、英語の単語をどのように覚えますか。そして、英文にその単語が出てきた場合、文脈を踏まえて、みなさんは、念のために、 ご自分の愛用の「英和辞典」を開いて、その単語を再度調べることでしょう。 たとえば、goodという形容詞の意味を覚えていても、不安のあまり、「英和辞典」で調べなおすことでしょう。 しかし、英語には、類似語がたくさんあります。たとえば、good, well, nice, fineという形容詞は、日本語に訳すと全部「よい」になってしまいます。 しかし、実際は、微妙に意味合いが違うのです。もちろん、使い方も異なるのです。 その微妙な意味合いを理解することが最重要なのです。これが、英語という言語の特徴です。 初等学校英語教育では、おそらく、「good=well」(goodは、すなわちwellである)、とか 「well=nice」(wellは、すなわちniceである)、とか、「nice=fine」であるといった、「同等の意味」として覚えていませんか。 また、「英和辞典」をひらくと、形容詞goodには、16項目の意味が紹介されています。名詞goodには、7項目の意味があります。 あなたは、その時、どうしますか。厄介ですね。 奥田は、皆さんに、ぜひとも、etymologyを紹介しておきます。 etymologyという単語は、難しい名詞ですね。日本語では、(1)「語源学」とか、(2)「(ある語の)語源、語源の説明」と訳されています。 前者(1)の意味は、「数えることのできない名詞」です。後者(2)の意味は、「数えることのできる名詞」です。厄介ですね。 そうです、このetymologyを用いると、上記の類似語の微妙な意味合いの相違までも理解できるのです。同時に、使い方も分かるのです。 et.y.mol.o.geという語は、5音節から成る語です。アクセントは[mol]の音節にあります。 このetymologyの歴史の足跡を辿ってみると、 これは[Middle English etimologie, from Old French ethimologie, from Medieval Latin ethimologia, from Latin etymologia, from Greek etumologia]、 元、ギリシャ語からの借入語です。ギリシャ語の「etumon (true sense of word)+ -logia (-logy)」の2語から成る名詞です。 つまり、「語源学」とは、「その語の忠実な意味を学ぶ愛の学問」です。 拙文を読んでいただければ、みなさんは、etymologyの実態を理解していただけることでしょう。ぜひとも、ご愛読を賜れれば、幸甚です。 奥田 喜八郎 |
公開日/2013年11月04日
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