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奈良教育大学名誉教授・奥田喜八郎先生による「奈良県英語ゼミナール 第8号」 発売中!
奈良教育大学名誉教授・奥田喜八郎先生による
「奈良県英語ゼミナール 第8号」 発売中! 奈良教育大学名誉教授・奥田喜八郎先生のゼミナールに対応した、小冊子の第8号が発売になりました。
英語教育活動について論じられていますので、ぜひお買い求めください。 <著者のことば> 英語の好きな読者のみなさんへ! ご存知のように、英語のアルファベットは、26文字です。すなわち、 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz です。上段は大文字です。下段は小文字です。その上、この26文字には、母音字と子音字があります。下記の英語のアルファベットの表を見てください。左の端の縦の列は、母音字です。それ以外が子音字です。 母音字 子音字 A BCD E FGH I JKLMN O PQRST U VWXYZ *ただし、Yは母音字にも、子音字にも使います。たとえば、cry, happyでは母音を表すのです。yes, youngでは、子音を表すのです。 ここにいう、母音や子音と、母音字や子音字とを混同しないでください。「母音や子音」とは、口から出る音です。母音や子音を文字であらわしたいときは、「発音記号」を使用します。また、一方、「母音字や子音字」とは、アルファベットの文字のことです。 なにはともあれ、この26文字のアルファベットを用いて、1つの英単語を作るのです。たとえば、dog, cat, sheepなどのように、です。さらに、これらの英単語を使って、1つの英文を 作るのです。たとえば、I like English very much.という風に、です。これは、「英語が大好きです」という意思や気持ちなどを、相手に伝える文です。それゆえに、皆さんにお願いがあります。まず、この26文字のアルファベットを正確に、正しく口から出す練習を繰り返してください。 dogという単語をみると、oという母音字1つと、d, gという2つの子音字から成るのです。catという単語はaという1つの母音字と、c, tという子音字2個から成るのです。sheepという単語は、2つのe という母音字と、s, h, pという3つの子音字から成るのですが、しかし、この単語の発音記号を見てください。ご自分で、手元の『英和辞典』で調べてください。/i:/という母音1個と、子音は2個から成りたっていることに気づくでしょう。ご自分の目で確かめて、その音を口から出してみましょう。この、sheepという語の音節は、dogやcatと同じように、「C+V+C」の組み合わせとなります。 *ただし、Cとは、consonantのCです。Vとは、vowelのVです。面白いですね。 上記の「母音字と子音字」の表を再度見てください。左の端の縦の母音字には、基本的に、「短母音」と「長母音」という2通りの読み方があります。英語では、short aとか、long uのようにいいます。 上記の表の「子音字」を再度ご覧ください。BCDGKPQTVWYZを口に出してください。一方、FLMNRSXを口に出してください。両者の違いがわかりますか。前者の子音字の母音は後にきます。後者の子音字の母音は前にきます。つまり、前者は長母音です。後者は短母音です。この相違は、英語独特の「音節の綴りと音との関係」を教えてくれるのです。ただし、Hは非常に厄介です。 これが、奥田の目指す「これからの、やさしい英文法」の第一章です。 |
公開日/2015年02月09日
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