啓林堂書店 ブログ
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傷ついた心が紡ぐ切実な言葉。
奈良発、少年刑務所のドキュメント「空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集」 待望の文庫化! 啓林堂書店全店にて好評発売中 心を閉ざし、気持ちの行き場をなくした少年たちが寮さんと出会い、詩作活動を通してどのように変わっていったのか・・・。
感動の講演内容に、会場からは万来の拍手が寮さんにおくられました。 たくさんの皆様にご参加いただきほんとうにありがとうございました。
【講演内容】 少年たちと初めて対面したときの印象、絵本の登場人物のコスチュームを着て役になりきって演じるロールプレイ、童謡「ぞうさん」の歌を知っているのは当然ではないという事実、思いを言葉にして発したとき彼ら自身に起こったこと、そして、詩をつくり始めてから目にみえて変わっていく少年たちに、言葉の持つ力を感じたと熱く語ってくださいました。 いくつかの詩を引用しながらのお話からは少年たちの優しさや素直さが伝わり、最後に読んでくださった「クリスマスプレゼント」では、多くの方が涙しました。 7月17日の産経新聞と毎日新聞に関連記事が掲載されています。 【編者紹介】 寮美千子(りょうみちこ) 作家(小説・童話・ノンフィクション) 1955年東京生まれ、千葉県で育つ。85年毎日童話新人賞、2005年『楽園の鳥』で泉鏡花賞受賞。06年から奈良に移住し、奈良少年刑務所「社会性涵養プログラム・物語の教室」の講師となる。宮澤賢治学会会員。「ならまち大冒険」など著書多数。(写真の背景は奈良少年刑務所) 【内容紹介】 空が青いから白をえらんだのです―― 「くも」と題された、たった一行の詩。この詩はじつは、受刑者であるAくんが、亡き母を思い、しぼりだすように紡いだ言葉でした。 2007年、奈良少年刑務所に創設された「社会性涵養プログラム」で、寮美千子さんは詩と物語の教室を開き、多くの少年受刑者たちの言葉に耳を傾けてきました。 心を閉ざし、声を失い、気持ちの行き場をなくした少年たちが、詩と出会い、みずからの内側からあふれ出る言葉で「詩」をつくったとき、彼らに劇的な変化が訪れます。その過程に寄り添うことで、たんなる詩集にとどまらない、読む人の心をふるわせるドキュメントが誕生しました。 この本では、受刑者たちによる57篇の詩に、その一篇一篇のもつ小さな物語を添えました。寮さんによる解説と、この教室の実際を描いた「文庫版あとがき」から、「言葉の場」がもつ不思議な力を感じ取っていただけると思います。 人は、変われる。その思いに胸が熱くなる、奇跡のドラマを、ぜひご一読ください。
【関連リンク】 ●寮美千子ホームページ |
公開日/2011年06月21日
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