古代に都がおかれ、東アジア諸国の文化・情報を受容する拠点であった奈良。日本最古の寺院の飛鳥寺、百済大寺と呼ばれた吉備池廃寺、新羅の感恩寺を模した本薬師寺…。飛鳥・白鳳時代の25寺院などを、発掘成果と『日本書紀』などを検証し、平易に紹介。古代の有力氏族が建立した寺院跡の所在地と瓦類から有力氏族相互の政治・経済関係に言及する。