古代、神社とは、まつりごと=政治の中枢であり、天皇や豪族は神を祀る祭司の役割も担っていた。また、寺院も政治と権力の装置として機能していた。こうしたことを証言するのが『日本書紀』である。そこに登場する古社寺はいつ何のために建てられたのか?歴史や信仰の世界でどんな影響を与えたのか?『日本書紀』編纂1300年のいま、謎解き風に迫る!
<古寺社の例 奈良県>
日本最古の神社・大神(おおみわ)神社…ヤマト王権発祥地の深層
日本最初の寺・豊浦寺(とゆらでら)…蘇我氏対物部氏の崇仏・廃仏論争の真実
天武・持統天皇ゆかりの古寺・薬師寺…薬師信仰を積極的に受け入れた背景
飛鳥の争乱の残影・山田寺…蘇我倉山田石川麻呂の悲劇と仏頭の流転 ほか