埴輪は語る

出版年月日:
2021/06/08
カテゴリ
教養,新書
著者:
若狭徹
出版社:
筑摩書房
税込価格:
990円
ページ数:
264P
ISBN13:
978-4-480-07385-3
ISBN10:
4-480-07385-X

内容紹介

「王」の権力を見せつけるため造られた、古代の巨大建造物、古墳。そこに据えつけられた埴輪は、古墳を荘厳に見せる飾りであり、家形・動物形・人物形とバリエーションが増えることで多彩なシーンを再現するようになる。盛装した王を中心とした水の神をまつる祭祀のシーン、猪・鹿・鷹などの狩猟シーンなど。しかも複数のシーンは一本化され、立体絵巻のようにビジュアル化されている。治水や狩猟など王の業績をアピールして、治世の正当性を主張しているのだ。大量の埴輪生産を可能にした、工人組織の存在や社会的な“ゆとり”まで、埴輪が語る古墳時代の社会を読む。
ちくま新書 1576