奈良県にある80年以上続く老舗の靴下製造会社 日本ニット株式会社の3代目社長が実践する、強い中小企業を生み出す経営と地域経済活性方法。
奈良県で名の知れた企業である日本ニット株式会社は、海外生産が当たり前になっている靴下製造を、あえて「メイド・イン・ジャパン」にこだわり、ミキハウスはじめ大手のアパレルブランドのOEM商品として、また自社ブランドとしてお客様に提供し喜ばれている企業です。
その会社の3代目である著者は、社業である靴下製造を力強く推進するため、人材育成、技術指導、納期管理など経営の基本を大切にすることのみならず、経営の基盤をさらに盤石にするために「ナマズ養殖」という新規事業を展開しています。
なぜ、新規事業が「ナマズ養殖」なのか?
著者が特に大切にしていることは、地元密着と日本の未来を守ること。特に日本の食料自給率の低さには強い危機感を持っている。近い将来やってくるであろう「プロテインクライシス(タンパク質危機)」を想定して、「ナマズ養殖」を本気の覚悟を持って展開しています。
本書は、著者が日頃、大事にしている経営観や経営手法を余すところなく語っており、中小企業でさらなる発展を目指す経営者、そして後継者問題、人材不足で悩む経営トップに多くの示唆を与える書となるはずです。