PHP文庫 な75-1
卑弥呼の時代、瀬戸内海は航路が未発達であったため通ることができず、交易は主に日本海側で行われたと考えられる、と著者はいう。当時の航海技術や地形に基づき、海人になって丹後半島の遺跡に身を置けば、鉄とヒスイで繁栄する「王国」の姿が見えてくる…。
<目次>
第1章 古代、倭人の船旅はどんな旅だった?
第2章 卑弥呼はどんな海に住んでいたか?
第3章 古代より航海神が支配していた対馬海峡
第4章 五世紀、倭の五王が支配していた出雲と吉備
第5章 卑弥呼が治めていた倭国・丹後
第6章 八世紀、ようやく開かれた瀬戸内海
第7章 海路から解けた百舌鳥・古市古墳群の謎
第8章 馬飼いから天皇になった異色の継体天皇
第9章 倭国から大和へ
第10章 瀬戸内海、繁栄の船旅