宝島社新書 656
教科書の改訂は4年に一度しかされず、学会で常識となった説が反映されるにはさらに長い期間を要する。そのため、私たちが「定説」と思っている歴史が、疑問視されているケースは少なくない。過去20年、発掘調査による新たな発見が相次ぐとともに、AIシミュレーションや古気候学、DNA解析などの科学的手法の急速な発展によって、新たな事実が解明されるようになってきた。本書では、最新発掘調査と最新学説から、新たな「古代日本の姿」を探る。
<目次>
第1章 旧石器時代~縄文時代(人類はいつ日本列島に到達したのか
港川人は日本人の先祖なのか ほか)
第2章 弥生時代(日本の稲作はいつはじまったのか
日本の稲作は中国大陸から直接伝わったのか ほか)
第3章 古墳時代(ヤマト王権は邪馬台国を継承した王権なのか
初期ヤマト王権の大王は絶対君主ではなかった ほか)
第4章 飛鳥時代(蘇我氏と物部氏の対立の原因は仏教だったのか
崇峻天皇暗殺の首謀者は誰だったのか ほか)
第5章 奈良・平安時代(なぜ墾田永年私財法はつくられたのか
延暦寺は平安京の鬼門除けだったのか ほか)