潮文庫 い-12 ときは飛鳥時代。豪族・蘇我氏の若き指導者、馬子は大王の外戚として権力を掌握し、推古天皇、聖徳太子らとともに仏教を基盤とした国造りを目指していく。物部守屋をはじめ立ちふさがる政敵たちを次々と打ち破る馬子だが、徐々に不協和音が鳴り響き……。 理想の国造りにかけた蘇我馬子の生涯を描き切った傑作長編。