神社には、なぜ鳥居があるのか。神社の本殿は、なぜあのような形をしているのか。神社のルーツは何か。どのようにして今の形になったのか──伊勢神宮、出雲大社、あるいは沖ノ島、熊野三山、三輪山の磐座祭祀といった代表的な神社とその信仰のかたちを分析するとともに、日本各地に今も残る古い信仰のかたちの中に神社のルーツを探る。神社についてのすべてがわかる決定版。
<目次>
第1章 神社と宮と社
第2章 沖ノ島と三輪山の磐座祭祀
第3章 伊勢神宮と出雲大社
第4章 磐座祭祀の伝承―山上の磐座と山の神社・水源と神社
第5章 禁足地祭祀の伝承―大神神社・石上神宮・諏訪大社
第6章 神社と本殿建築の変遷―住吉造・春日造・流造・入母屋造
第7章 山の世界と熊野三山―大斎原・神倉山・那智滝
第8章 厳島神社とその歴史―乱世と災害を乗り越えてきた神社
第9章 原初を伝える杜の神
第10章 神社と鳥居―鳥居とは何か