近年の考古学の発展を受けて、日本の古代史像が大きく変化してきている。縄文・弥生・古墳の各時代のはじまりをどうとらえるか、多様性をもった縄文文化の実態、格差や戦いが生まれた弥生時代、王宮の変遷からみえる古代国家の形成過程、自然科学的な分析の進展がもたらす成果など、第一線で活躍する考古学・古代史研究者がわかりやすく解説する。